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技巧2007.02.20 Tuesday
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先日、テレビでたまたま「真夜中のカウボーイ」を放送していた。
「真夜中のカウボーイ」といえばトゥーツ・シールマンス。
彼がサントラに参加していて、彼の名前が一躍有名になった作品。
彼のライヴにいくと、必ず「真夜中〜」のテーマを演奏してくれる。
私は彼の最近の「真夜中〜」しか聴いたことがない。
もちろん本編を観るのは、今回が初めて。
そして、そこで使われている「オリジナル」のテーマも、初めて聴いた。
当たり前だけど、巧い。
音数も多いし、勢いというか、迫力というか、
若々しさというか、そういうものにあふれている(ような気がする)
映画にもよく合っていて、素敵だ。
でも、私は今の彼が演奏する「真夜中〜」の方が好き。
昔と比べたら圧倒的に音数は少ないし、白玉音符が多い演奏だけど、
音の厚みや温かさは以前にも増している、と思う。
少ない音の中に、一杯の愛情が込められている、そう感じた。
技巧を極めた彼だからこその、隙がない「枯れている」演奏。
そういえば、先代の恩師も、90歳近くなっても舞台に立たれていたっけ。
その方の紡ぎだす音も深みがあって、温かかったな。
私はそんな風になれるだろうか。
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スポンサーサイト2014.09.18 Thursday
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